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「監査」との違い

デュー・デリジェンスは、公認会計士が行う「監査」とは似て非なるものです。デュー・デリジェンスのことを買収監査という言葉で表現することもあるのですが、厳密には「監査」という言葉を使用するべきではありません。少し難しい話になりますが、大事な点なので説明しておきます。

公認会計士が行う財務諸表の監査は、財務諸表が「全体として適正であること」を第三者の立場から保証するというものです。もちろん、現場における監査手続きは財務諸表「全体」を、勘定科目という部分に分解した上で、それぞれについて必要な手続きを行っていきますから、その意味では財務デュー・デリジェンスに似ている部分もあるのですが、監査の場合は、最終的にはあくまでも「全体としての適正性」という点が焦点になりますし、どの公認会計士が監査を行っても、一定の保証水準を保つために、監査基準という監査を行う上でのルールが厳格に定められています。

一方で、デュー・デリジェンスについては、監査のような全体としての保証といった概念もなければ、何か厳しいレギュレーションが存在するわけでもありません。すでに説明したように、経営者がM&Aの意思決定プロセスにおいて、適切なリスクマネジメントを行うための実施するものですから、根本的に監査とは異なるのです。全体について保証する監査とは異なり、買主と外部専門家との間で合意した内容に基づいて、M&Aに関する様々なリスクを、それぞれのテーマについて部分部分を切り取るような形で洗い出して報告するというものです。

ですから、デュー・デリジェンスを行ったからといって、外部専門家からお墨付きをもらったような形で受け取るのは間違いです。あくまでも、経営判断を行うために、自社のリスクマネジメントの一環として、外部専門家にも一部協力をしてもらったという風に考えるべきです。

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